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安中 東邦亜鉛安中製錬所専用線 [現役専用線]

東邦亜鉛安中製錬所専用線は信越本線安中駅に隣接する専用
線で福島臨海鉄道の宮下駅から亜鉛焼鉱・亜鉛精鉱が到着して
おります。この列車は安中貨物として有名で、今では全国的にも
数少なくなった車扱いの貨物列車のひとつとなっています。また、
安中貨物とは別に工場で生産された濃硫酸の出荷も不定期で
行われていましたが、こちらについては既に廃止になっています。
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本来であればここは上記の通り、亜鉛焼鉱タキ(タキ15600・1200)
や亜鉛精鉱トキ(トキ25000)がメインなのですが、安中貨物は到着
が夕方で入換の撮影が難しいこともあり、私はもっぱら朝に列車が
到着する8461レを狙ってここに通っていましたので、今回はかつて
見る事が出来た朝の濃硫酸タキの入換の様子を紹介します。

まず、高崎(操)からEF64 1000によって硫酸タキ車が到着します。
この列車は2~3両程度の事が多くちょっと寂しいものがありましたが、
当時でも貴重な化成タキによる列車は魅力的でした。
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列車が到着するとスイッチャーによる入換が始まります。
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こちらは工場からタキ車を引き出してきた様子です。写真で分かる
通り工場に向かっては結構な勾配があります。
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タキ車の入換と前後して、亜鉛精鉱用のトキ25000の入換も朝に
行われていました。
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ここのメインのスイッチャーだったDD352です。珍しい三菱製の35t機
でかたつむりの様な目玉が特徴的でした。
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ここにはもう1両日車の25t機がいます。こちらは普段は亜鉛精鉱の
荷役設備の建物の中におり、朝のトキ車の引き込み時だけ短時間
外に出てくるだけの結構レアなスイッチャーです。
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トキ車の荷役設備への引き込みの様子です。
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先に紹介したメインの三菱35t機については老朽化により既に廃車
され、現在は新潟トランシス製の30t機に置き換えられています。
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以前のスイッチャーたちが安中運輸の所有だったのに対して新型は
東邦亜鉛所有に変更になっています。
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専用線の奥には小ヤードがあり、お休み中の硫酸タキたちが留置
されているのが見られました。
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ここで見られた硫酸タキたちです。

東邦亜鉛のタキ5750。
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三井物産のタキ5750。
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伊藤忠商事のタキ4000。スポーク車輪が素敵です。
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神岡鉱業のタキ6250。こちらも片ボギーがスポーク車輪です。
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カクタス化成のタキ5750。
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日本陸運産業のタキ29300。
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同じく日本陸運産業のタキ46000。
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濃硫酸はここから羽前水沢の水澤化学工業まで運ばれていました。
なお、硫酸タキ廃止後は輸送はコンテナ化されて現在は倉賀野(貨)
駅からコキ車で発送されています。
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