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大牟田 三井化学専用鉄道 [廃止専用線]

今回は三井化学専用鉄道を紹介します。
三井化学専用鉄道は旭町駅(仮屋川操車場)から宮浦駅を
結ぶ三井化学の専用鉄道でかつての三池鉄道の一部現存
区間です。宮浦駅からは三井化学大牟田工場まで専用線が
繋がっております。

ここの特色はなんといっても古典的な凸型電気機関車が
今もなお現役で働いているところが見られる所です。

写真は宮浦駅ヤードの様子です。
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宮浦駅~旭町駅(仮屋川操車場)の運用は朝に2往復あり
ます。まず最初に宮浦駅より45t電機に牽かれた列車が
旭町駅に向かいます。
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旭町駅(仮屋川操車場)です。旭町駅到着後、45t機関車は
一旦宮浦駅に単機で引き返します。
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その後、大牟田駅からDE10に牽かれた列車が旭町駅に
到着し、DE10は宮浦駅から到着した列車を牽いて大牟田駅に
戻ります。その後、再び宮浦駅より45t機が単機で旭町駅に
到着し、列車を引いて宮浦駅に戻ります。
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宮浦駅に到着するとすぐさま工場への貨車の入れ替えが
始まります。工場への線路は非電化の為、ここでは蓄電池車を
従えた20t機が入替えを担当します。工場へは濃硝酸及び液化
塩素のタンクコンテナが載ったコキ車が入線します。
濃硝酸は黒崎の三菱化学から、液化塩素は先日紹介した南延岡
の旭化成より到着します。
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宮浦駅の最奥部にはコンテナホームがあり、海コンの載った
コキ車が入線します。
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三井化学専用鉄道で見られる車両たちです。

45t電機 宮浦駅~旭町駅間の本線牽引に使用されています。
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20t電機 宮浦駅~工場間の入れ換えに使用されています。
常に蓄電池車を連結して使用されます。
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濃硝酸タンクコンテナ積載のコキ車
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液化塩素のタンクコンテナ積載のコキ車
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海コン積載のコキ車 20fのドライコンテナを積載したコキ200
は結構珍しいのではないかと思います。
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また、宮浦駅構内では他にも珍しい車両が見られます。

保線用モーターカー
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ハトという形式の古めかしい無蓋車
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検重車
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部品取り用と思われる45t及び20t機関車の廃車体
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ここの専用鉄道は魅力が一杯でおススメです。

【おまけ】
専用鉄道途中の一番の撮影ポイントは国道208号を横断する
踏切です。ワイヤー式の遮断機と味のある踏み切り小屋が
素敵です。
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