６月某日 日本製紙富士工場専用線

１か月前くらいにいつも訪問させて頂いているブログを見ていると･･･ なんと!!
富士駅が延びていた日本製紙富士工場専用線が4月で廃止となってしまったと
書かれているではありませんか！

しかもここで活躍していた4両のスイッチャー達が連なって留置されているとの
情報でしたので、彼らがいなくなってしまう前にお別れに行って来ました。


新幹線の新富士駅から工場へ向かうと、いつもの風景が目に入って来ました。


廃止になって間もないので、見た目はまだ現役の様でした。


製品倉庫の方を見てみます。当然ですが、シャッターは閉まっていました。


今度は反対側の工場内をのぞいてみると･･･、おっ!! スイッチャーたちがいました。




このスイッチャー達がいる線路にはかつてはワムハチがたむろしていました。


4両のスイッチャーが並んでいる姿が物悲しいです。 （；ω；）


もう動くことは無いのでしょうか？



一番前にいたのは元南甲府の日車35t機でした。この子はこの専用線では殆ど
稼働していなかったみたいでいつも工場の奥の方で寝ている姿しか見れなかった
のが、廃止後になってから一番撮影し易い場所に来てくれたというのが、うれしい
ような悲しいような複雑な気持ちです。


その後ろにはかつてのメイン機であった日車25t機がいました。晩年は致命的な
故障を起こしてしまい、引退状態だったそうです。


さらにその後ろにはお気に入りの新潟鉄工35tロッド機がいました。


一番後ろには日車25t機の故障後に近年移籍してきた、元伏木の日車35t機が
いました。いつかこの子が活躍している姿を撮影しに来たいと思っていましたが、
動いている姿を撮影する事は出来ませんでした。



時間があったので富士駅の方にも行ってみました。専用線が接続している
駅南側のヤードには当然ですが、なんにもいませんでした。


駅構内自体はまだ専用線が現役の頃のニオイが若干残っていました。






一方、専用線の方は雑草で完全に覆われ、早くも自然に帰りつつありました。



こちらは現役の時の様子です。ここは何度も訪問しましたが専用線の運行時間が
アバウトな為、、スイッチャーが動いている姿はこの新潟鉄工35t機だけしか撮影
出来ませんでした。


それでも貴重なロッド機の動く姿にひとり興奮したのを覚えています。







専用線のメッカだった静岡県も比奈・吉原・三島に続いて富士もあっけなく廃止
されてしまいました。全国の専用線がどんどん廃止されて行く中で、製紙関連の
専用線は比較的安泰だったので、ここもまだまだ撮影できると思っていたのが、
急に廃止になってしまい本当に残念です。