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川崎貨物駅 その④ [貨物駅紹介]

最終回です。川崎車両所の奥の方の様子を紹介します。

前回紹介した車両所北側のヤードから南側の端へ向かいます。途中の車両所
東側は木々が茂っている為、こんな光景や・・・
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こんな光景がチラチラ見えるものの、構内を見渡せる場所はありません。
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しばらく歩くと車両所の正門が見えて来ました。
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貨車の輪軸や台車枠などが置いてあるのが見えますね。
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さらに進みます。正門のすぐ先を右に曲がると車両所の南端を見学する事が
出来ます。ここは従来木々が茂っていて殆ど見えなかったのですが、近年木々
が伐採されて中の様子を見る事が出来る様になりました。
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タイミングが良いと検修中の貨車の姿を見る事が出来ます。
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検修庫の中にはこんなのもいました^^
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さらに進むとトラバーサーの姿が見えて来ます。ここの入換え用としてアント君が
活躍しています。
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かつてトラバーサーは協三製の赤い10t半キャブの担当でしたが、残念ながら
引退してしまったみたいです。
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10t半キャブ君は現在も車両所のヤードに留置されており、現存しています。
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また、近くには車両所入換え用の予備機の協三20t機の姿を間近に見る事が
出来ます。
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ここは来るたびに色々な貨車が留置されている様子が見られるので楽しいです^^
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おっ!! 変わった車両もいますね~
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さらに進むと車両所のヤードを見渡せる場所(神奈川臨海鉄道千鳥線 富士デベ
第1踏切付近)に到着します。ここは車両所に入場した貨車たちの姿を見る事が
出来る他、貴重な試作貨車2車種の姿を見る事が出来ます。
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ひとつめは先の写真に写っていたワ100形です。この貨車は複合一貫輸送の
実験用として製作されたデュアル・モード・トレーラ の試作車で道路輸送用の
セミトレーラー(アルミボディバン)に専用の台車を装着しています。試作車と
して3両が試作されましたが、その3両の全車が車籍は抹消されているものの
現存しています。

ワ100-901
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ワ100-902
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ワ100-903
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こちらの写真はかつて川崎貨物駅のコンテナホーム側に留置されていた時期の
様子です。アルミボディバンに台車が取り付けられている様子がよく分かります。
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結局のところ、この車両は台車の脱着に時間がかかり、当初目的の荷役時間
短縮に繋がらなかった事から量産されなかったそうです。
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もう1車種はワ100形の前にいるコキ70形です。コキ70はハイキューブコンテナと
ピギーバック輸送に使用できる多目的貨車として製作された車両で、低床平床
構造になっているのが特徴です。コキ70-901・902の1ユニット2両が試作され
ましたが、結局量産されることはありませんでした。
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低床構造に対応する為、車輪径を610mmに小型化したFT11形台車を装備
しています。また、連結面にはトラック積載時の走路用の渡り板が付いています。
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その他にもここでは車両所に入場してくる色々な貨車を見る事が出来ます。
基本的には大多数を占めるコキ車や関東地区で運用の多い石油タキ車が
中心ですが、現在私有貨車の検査はすべて川崎車両所で行われている
模様で、関東地区以外で運用されている私有貨車の姿をここで見る事が
出来ます。

タキ91944(タキ1900 太平洋セメント)
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ホキ9775(ホキ9500 矢橋工業)
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大分前の写真ですが、タキ15605(タキ15600 東邦亜鉛)の綺麗な姿も撮影
する事が出来ました。運用中は亜鉛焼鉱で赤茶色に汚れている姿を目にする
事が殆どの貨車でしたが、本来は写真の様に黒色でした。後継のタキ1200は
汚れを目立たせない様にする為か、赤3号の近似色に塗装されています。
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こちらも以前の写真ですが、車軸輸送用にトラ45000も運用されていました。
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トラ45000の車軸輸送は既に終了し、現在は専用の事業用コンテナを使用して
コキ車で運ばれています。
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以前は写真に写っている様に結構な両数のワム80000が倉庫代用として残って
いたのですが、いつの間にかに廃コンテナに変わり、すべて消えてしまいました。
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川崎貨物駅は見どころが沢山で何度来ても飽きないお気にいりのポイントです^^
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また、こよっと。 (゚∀゚)





【おまけ】
その②でも少し紹介しましたが、駅の北端には保線基地(JR東日本神奈川
工事区 塩浜基地)があり、ゲテモノ系の車両が多数たむろしているのを見る
事が出来ます。
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保線基地の近くへ行くことも出来ますよ。
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ここではこんなのや
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こんなのや
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こんなのがいつでも見られます。 ( ´∀`) タノシー
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どでかい大物もいますよ。こちらは大型の操重車(KRC810N)でかつてここにいた
ソ300の後継車にあたります。
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ブームに最大吊り下げ能力73.5tの文字が見えますね。また、KRC810Nの前
にはGS-80(64トン吊り操重車)の姿もありました。(右側の黄色のブーム)
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おまけが長くなってすみません。<(_ _)><(_ _)>


この記事が今年最後の記事になります。今年も1年間有難うございました。
来年も細々と更新を続けて参りますので、変わらぬ御愛顧を宜しくお願い
致します^^





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川崎貨物駅 その③ [貨物駅紹介]

前回の続きです。今回は川崎車両所の紹介をします。

神奈川臨海鉄道の塩浜機関区入口前の道をさらに進むと、
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奥にJR貨物の川崎車両所が見えて来ます。
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ここにはJR所有の貨車及び私有貨車の全般検査と更新工事を行う貨車が
入場します。構内には貨車入換え用のスイッチャーやアントの姿も見られます。
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ここは来るたびに色々な貨車が見られるポイントなので、個人的にお気に入りの
場所です。 ( ´∀`)
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JOTのタキ1000の2トーンカラーの塗装途中の姿も見られちゃったりします^^
その他にJRのチキ5200や東邦亜鉛のタキ1200の姿も見えます。
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運が良いと私有貨車の超レア車両が入場している姿を見る事も出来たりします。
今年の3月に訪問した時は車両メーカーの日本車両所有が所有する大物車
シム1形のシム110・111の姿を見る事が出来ました。この車両は新製車両を
輸送する際の控え車として使用される車両ですが、近年めったに使用される
事がないみたいで、見る事が難しいレアな貨車です。私も初めてお目にかかり
ました。 (゚∀゚) イエーイ!!
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また、スイッチャー君による構内入換えの様子も公道から手軽に撮影する事が
出来ます。
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ここにはJR貨物カラーの協三製20t機が2両と赤い10t半キャブが1両いる他、
アント君の姿も見る事が出来ます。
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今年の3月に訪問した時はちょうど石油タキ車の入換えを行っていたので、有難く
撮影させてもらいました。スイッチャー君が奥から3両の日本オイルターミナル
所有のタキ車を引き出してきました。
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先頭には全検入場のタキ44021が連結されていました。タキ44000形も重油
輸送減少に伴い、レアな車両になりつつありますが、全検を通しているという
事は今しばらく活躍の姿が見られそうです。
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タキ44021が切り離されて、一旦塩浜機関区の方へ引き上げられると、
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車両所へ押し込まれて行きました。押し込まれてゆく様子の動画をどうぞ^^



タキ44021を切り離したスイッチャー君は一旦、中央付近のコキ車の入換えを
行った後、
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今度は全検出場後のタキ1000-705と749の方へ向かいます。
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出場直後なのでピカピカです。 (*゜▽゜*) ピッカー!!
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タキ1000-705には試運転の車票が挿さっていました。翌日の配6795レで熊谷
貨物(タ)へ向かうものと思われます。
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スイッチャー君が連結されると、
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車両所奥の留置ヤードへ押し込まれて行きました。こちらも動画をどうぞ。


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次回が最終回です。川崎車両所の奥の方の様子とその他を紹介します。 (・ω・)ノシ
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川崎貨物駅 その② [貨物駅紹介]

相変わらず仕事が忙しく、またまたブログをサボってしまいました。 <(_ _)>
この後もしばらくこの状態が続きそうですので、今後は月1~2回ペースの更新で
行きたいな~ と思う今日この頃です^^

前回の続きです。今回は川崎貨物駅構内のかなりんによる入換えの様子などを
紹介します。

前回紹介した通り、川崎貨物駅は京急の小島新田駅の目の前にあり、駅近くの
跨線橋から気軽に入換えの様子を撮影出来ます。
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但し、跨線橋には目の細かい金網が貼ってあるので、撮影には注意が必要です。
( ↓ 失敗例w)
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反対側を振り向くと、駅の北側にある神奈川臨海鉄道の浮島線の到着・出発線の
様子も撮影出来ます。また、奥の方には保線基地(JR東日本神奈川工事区 塩浜
基地)があり大好物のゲテモノ系車両が昼寝しているのが見られます。
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跨線橋のポイントの他には写真に写っているかなりんの塩浜機関区の付近
でも撮影する事が出来ます。跨線橋を降りて線路伝いに歩いて行くと・・・
(一部遠回りが必要ですが)
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機関区の入口に到着します。
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ここでは整備・昼寝中の機関車を至近で撮影できるほか、
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望遠レンズが必要ですが、かなりんのカマたちによる構内入換えの様子も
撮影出来ます。また、写真にはありませんがこの付近では突放入換の様子
も目の前で見る事が出来ます。
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昨年訪問した時はリバイバルカラーのDD55 16の姿も見られました。(現在は
標準塗装に戻っています。)
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こちらは構内南側にあるヤードです。ここまで来るには駅からかなり歩かな
ければならないので、ちょっと大変です。ここでは留置中の貨車を撮影できる
他、構内入換えの様子も撮影出来ます。
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ここは川崎車両所に出入りする貨車等もやって来るので、運が良いとこの様な
大物を撮影する事も出来ますよ^^
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逆にコンテナホームや貨物駅正門付近は障害物が多く、残念ながらあまり撮影
には適していません。
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その他の撮影ポイントとしては、神奈川臨海鉄道の千鳥線と浮島線が接続して
いますので各路線の分岐点付近で、列車の走行写真を手軽に撮影する事が
出来ます。こちらは千鳥線の分岐点付近です。
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千鳥線を行くDD60 3の単機回送です。千鳥線は本数が少ないので、撮影
難度がちょっと高めです。
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こちらは浮島線を行く石油タンク列車です。
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こちらは本数が多いので、比較的容易に撮影が出来ますよ。 ( ´∀`)
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タキ車に乗った操車さんがカッコいいです。 (・∀・) カコイイ!!
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浮島線沿線にあるJXTGエネルギー(旧東燃ゼネラル)川崎製油所から石油
製品が各地へ発送されています。
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【おまけ】
今年の9月に塩浜機関区を訪れるとクラの前に全検中と思われるDD55 17の
姿がありました。旧塗色の最後の生き残りでしたが、是非そのままで出場して
もらいたいものです。
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車体の塗装が剥離されている他、エンジンは降ろされ、ナンバーや銘板も
外されています。
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からっぽです。 ( ゚д゚) ポカーン
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廃車になったタキ35000あたりから外した様な、TR41Cっぽい仮台車に
載せられていました。(片輪スポークがまたシブいです。)
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連結器のナックルまで外されていました。 ( ゚Д゚) ビックリ
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次回は川崎車両所の紹介をします。 (・ω・)ノシ





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